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建物管理は見えないリスクとの戦い
建物の維持管理において、外観や設備の定期点検は当たり前のように行われていますが、「屋上」や「高所の排水設備」など、目に見えにくい場所の管理はつい後回しになっていないでしょうか。とくに夏場は気温や湿度の上昇とともに、突発的な気象条件の変化が起こりやすくなり、高所の排水不良が予期せぬトラブルを引き起こす原因になり得ます。管理が行き届かない場所ほど、リスクが蓄積しやすいという事実を、いま一度見直す必要があります。
ゲリラ豪雨の影響は「排水」から始まる
夏になると毎年のように発生するゲリラ豪雨。短時間に大量の雨が降ることで、排水設備に負担がかかり、機能不全を引き起こすケースが増えています。特に、屋上の排水口や建物外周に設置された縦樋・横樋に落ち葉やゴミが詰まっていた場合、一気に水があふれてしまい、室内への漏水や、外壁の汚損といった被害に直結します。こうした被害が起きると、修繕費だけでなくテナントからのクレームや信頼低下にもつながり、資産運用面でも悪影響を及ぼします。
屋上と樋の不具合が引き起こす資産価値の低下
建物の価値は、築年数や外観の美しさだけでなく、内部構造や維持管理の状態によっても大きく左右されます。排水不良が原因で発生する雨漏りやカビの発生、天井材の劣化などは、建物全体の評価を下げる要因です。たとえ一部のトラブルであっても、管理が行き届いていない印象を与えてしまえば、テナント誘致や売却時の交渉にも影響します。高所にある排水設備の不具合こそ、早期に発見・対処することが資産価値の維持に直結するのです。
足場不要でスマートな点検・清掃を
点検や清掃の必要性を感じながらも、「高所だからコストが高くつく」「足場を組むのが手間」といった理由で対応が先送りになることも少なくありません。そんな時に有効なのが、ロープアクセスという技術です。ロープアクセスは、作業員が安全帯とロープを使用して建物の高所へアクセスする手法で、足場やクレーンを使用せずにピンポイントで作業が行えます。結果的に準備時間も作業時間も短縮でき、費用面でも効率的な選択となります。
継続的なメンテナンスでトラブルを未然に
排水設備のメンテナンスは、突発的なトラブルが起きるたびに対応するのではなく、あらかじめリスクの高い季節に備えて定期的に実施することで、長期的なコスト削減と安心につながります。とくに夏前のタイミングで屋上や樋をチェックし、清掃を行っておくことは、最も効果的な予防策のひとつです。加えて、過去に雨漏りや排水トラブルを経験した建物では、専門業者による点検の導入が強く推奨されます。
クレストのロープアクセスで、建物管理をもっと効率的に
株式会社クレストでは、ロープアクセスを活用した高所作業に長年の実績があります。建物の構造や周辺環境に応じた安全で確実な作業を行い、点検から清掃、軽微な補修まで一貫対応が可能です。また、作業内容や清掃状況は報告書として写真付きで納品いたしますので、ビルオーナー様や管理会社様の報告・記録業務にも活用していただけます。見えない高所の排水設備に不安がある方、建物の資産価値を守りたい方は、ぜひクレストへご相談ください。