高所作業を行う際、安全性は最も重要な要素です。近年注目を集めているロープアクセス工法に対して、「ロープだけで吊り下がって本当に安全なのか」「事故のリスクはないのか」といった不安を持たれる方も多いのではないでしょうか。確かに、細いロープに身を委ねる姿を想像すると、危険に感じられるかもしれません。
しかし、実際のロープアクセス工法は、厳格な安全基準と多重の安全対策に支えられた信頼性の高い技術です。国際的な安全統計では、適切に実施されたロープアクセスの事故率は、他の高所作業工法と比較しても低い水準にあることが報告されています。
株式会社クレストは、ロープアクセス工法に対して多くの方が抱きがちな安全性への不安について、事故リスクや安全基準、具体的な安全対策の観点から、専門的な内容をわかりやすく解説します。高所作業を検討する際に、安心して判断できる情報を整理してお伝えします。
この記事では、ロープアクセスの安全思想から、想定される事故リスク、国内外の安全基準、具体的な事故防止対策、安全な業者を選ぶポイントまで、幅広く解説していきます。ロープアクセス工法を検討されている方、安全性について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次
ロープアクセスは本当に安全なのか
ロープアクセスの安全性を正しく理解するには、まず多くの方が持つ不安や誤解を整理することが重要です。その上で、この工法の安全思想や、実際に安全性が評価されている理由について見ていきましょう。
ロープアクセスに対する一般的な不安
ロープアクセスという言葉を聞いて、最初に感じる不安は「ロープが切れたらどうなるのか」というものではないでしょうか。確かに、一本のロープだけで身体を支えているイメージを持つと、不安になるのは当然です。
また、「高所作業は危険」という先入観も影響しています。ニュースで報道される高所作業の事故は、強い印象を残します。こうした報道により、高所作業全般に対して危険なイメージが形成されやすくなっています。
専門的な技術が必要そうだという不安もあります。ロープを使って上下に移動したり、空中で作業したりする様子は、特殊な訓練を受けた人でなければできないように見えます。この専門性の高さが、逆に不安材料になることもあります。
さらに、「新しい工法だから実績が少ないのでは」という疑問を持たれる方もいます。日本では足場工法が長年使われてきたため、ロープアクセスは新参者というイメージがあるかもしれません。
高所作業に対する危険なイメージ
高所作業に対する危険なイメージは、実際の事故報道や、足場からの墜落事故などの印象から形成されています。確かに、高所作業には固有のリスクがあり、適切な安全対策なしに実施すれば重大な事故につながる可能性があります。
しかし、どの高所作業工法にもリスクは存在し、重要なのはそのリスクを正しく理解し、適切に管理することです。足場工法にも墜落のリスクがあり、高所作業車にも転倒や挟まれのリスクがあります。ロープアクセスだけが特別に危険というわけではありません。
むしろ、ロープアクセスでは作業員が常にロープに確保されているため、不意の墜落を防ぐ仕組みが組み込まれています。足場の場合、手すりを超えて身を乗り出せば墜落のリスクがありますが、ロープアクセスでは物理的にロープの長さ以上には落下しません。
国際的な安全統計でも、適切に実施されたロープアクセスの安全性は実証されています。IRATA(産業ロープアクセス業者協会)の統計によれば、ロープアクセスの事故率は他の高所作業と比較して低い水準にあることが報告されています。
誤解されやすいポイント
ロープアクセスについて、いくつか誤解されやすいポイントがあります。まず、「細いロープ一本だけで吊り下がっている」という誤解です。実際には、必ず2本以上のロープで身体を確保する「2点確保」が原則となっています。
使用するロープについても誤解があります。登山用の細いロープを想像される方もいますが、実際には産業用の高強度ロープを使用します。破断強度は2トン以上あり、通常の作業荷重では切れることはほぼありません。
「特別な才能がないとできない」という誤解もあります。確かに専門的な訓練は必要ですが、適切な教育を受ければ、多くの人が習得できる技術です。ロープ高所作業特別教育は、学科4時間、実技3時間の計7時間で基礎を学べます。
「新しい工法で実績が少ない」という誤解もあります。実は、ロープアクセスは1980年代からヨーロッパで発達し、すでに40年以上の歴史があります。日本での法整備は2016年ですが、世界的には確立された工法として広く認知されています。
ロープアクセスの安全思想
ロープアクセスの安全性は、明確な安全思想に基づいて構築されています。その中核にあるのが、「多重安全確保」という考え方です。一つの安全装置が故障しても、他の装置が機能することで事故を防ぐという設計思想です。
二重安全確保の基本原則
ロープアクセスで最も重要な原則が「2点確保」です。これは、作業員を常に2本以上の独立したロープで確保するという考え方です。1本は作業用のメインロープ、もう1本は万が一の際のバックアップロープ(ライフライン)として機能します。
2本のロープは、それぞれ異なる支点に固定されます。これにより、1つの支点が破損しても、もう1つの支点が機能し続ける仕組みになっています。支点の選定には厳格な基準があり、作業荷重の5倍以上の強度を持つことが求められます。
メインロープに問題が発生した場合、バックアップロープが即座に作動し、墜落を防ぎます。この二重の安全システムは、航空機のエンジンが複数搭載されているのと同じ考え方で、冗長性(リダンダンシー)による安全確保を実現しています。
使用する器具にも、二重三重の安全機構が備わっています。下降器にはオートストップ機能があり、作業員が手を離した場合でも自動的に制動がかかります。カラビナにはロッキング機構があり、不意に開くことを防ぎます。
他工法と共通する安全管理の考え方
ロープアクセス特有の安全対策だけでなく、他の高所作業工法と共通する安全管理の考え方も重要です。作業前の現場調査、リスクアセスメント、作業手順の明確化、適切な装備の使用など、高所作業全般に共通する基本原則を守ることが前提となります。
天候条件への配慮も重要です。強風時、雨天時、雷の危険がある時など、安全に作業できない条件では作業を中止する判断が求められます。この判断基準は、足場工法や高所作業車でも同様です。
作業員の健康管理も欠かせません。高所作業では、体調不良が重大な事故につながる可能性があります。作業前の体調確認、適切な休憩の確保、水分補給など、基本的な健康管理を徹底することが重要です。
チームワークも安全性を支える要素です。ロープアクセスでは、複数人で作業を行い、互いに監視し合う体制を整えます。一人が作業中にトラブルに遭遇した場合、他の作業員が救助できる体制を常に維持します。
安全性が評価されている理由
ロープアクセスの安全性が国際的に評価されている背景には、いくつかの要因があります。まず、厳格な安全基準と認証制度が確立していることが挙げられます。IRATAなどの国際機関が、詳細な安全ガイドラインを策定し、定期的に更新しています。
統計的なデータも、安全性を裏付けています。IRATAの統計によれば、2023年までの累計で数百万時間の作業時間に対して、重大事故の発生率は極めて低い水準に抑えられています。これは、適切な訓練と安全管理が機能している証拠といえます。
技術の標準化も進んでいます。使用する器具の規格、作業手順、訓練内容などが国際的に標準化されており、どの国でも同じレベルの安全性が確保されています。この標準化により、技術の品質と安全性が保証されています。
また、継続的な改善の文化が根付いています。事故やヒヤリハット事例を収集・分析し、安全対策の改善に活かす仕組みが確立しています。こうした取り組みにより、安全性は年々向上しています。

ロープアクセスにおける事故リスク
安全性が高いとはいえ、ロープアクセスにも事故のリスクは存在します。リスクを正しく理解し、適切に対策することが、安全な作業の前提となります。ここでは、想定される事故リスクとその要因について詳しく見ていきます。
想定される主な事故リスク
ロープアクセスで想定される事故リスクは、大きく分けて墜落・落下、装備の不具合、操作ミス、環境要因の4つに分類できます。それぞれのリスクを理解し、対策を講じることが重要です。
墜落や落下事故の可能性
高所作業で最も深刻なリスクが墜落事故です。ロープアクセスでは、2点確保により墜落リスクを大幅に低減していますが、適切な手順を守らなければリスクは残ります。
墜落の主な原因としては、支点の破損、ロープの切断、器具の誤操作などが考えられます。支点の強度が不足していた場合、作業荷重に耐えられずに破損する可能性があります。ロープが鋭利な角に擦れ続けた場合、摩耗により切断するリスクもあります。
ただし、2点確保が適切に行われていれば、1つの要素が故障しても墜落には至りません。メインロープに問題が発生しても、バックアップロープが機能します。支点の一つが破損しても、もう一つの支点が作業員を支えます。
墜落以外の落下リスクとしては、工具や資材の落下があります。高所から物を落とすと、地上の人や物に重大な被害を及ぼす可能性があります。このため、工具にはランヤードを取り付け、資材は適切に固定するなどの対策が必要です。
装備不良や操作ミスの影響
装備の不良も事故リスクの一つです。ロープや器具が劣化していたり、損傷していたりする状態で使用すると、破損のリスクが高まります。定期的な点検と適切な管理が欠かせません。
ロープは使用とともに摩耗します。外側の繊維が擦り切れたり、芯部分が損傷したりすることがあります。使用前の点検で異常が発見された場合、そのロープは使用を中止し、交換する必要があります。
器具の劣化も注意が必要です。カラビナのゲート部分が摩耗していたり、下降器の可動部分が錆びていたりすると、正常に機能しない可能性があります。使用回数や経年劣化を記録し、メーカーの推奨する交換時期を守ることが重要です。
操作ミスのリスクもあります。下降器の操作を誤れば、急降下したり、ロープから外れたりする危険があります。カラビナのロックを掛け忘れれば、不意に開いてしまう可能性があります。こうした操作ミスを防ぐため、十分な訓練と経験の蓄積が必要です。
事故が発生する主な要因
ロープアクセスの事故は、単一の原因ではなく、複数の要因が重なって発生することが多いとされています。ここでは、主な要因について詳しく見ていきます。
知識不足・経験不足による影響
適切な知識と経験を持たない作業員が作業を行うことは、最も重大なリスク要因です。ロープ高所作業特別教育を受けていない、または訓練が不十分な状態で作業に従事すると、基本的な安全手順を守れない可能性があります。
支点の選定を誤ることも、知識不足に起因します。建物の構造を理解せず、強度が不十分な箇所を支点として使用すれば、支点の破損リスクが高まります。経験豊富な作業員であれば、構造を見て適切な支点を判断できます。
ロープの設置方法を誤ることもあります。エッジ(鋭利な角)との接触を避けるルート設定、適切なロープガードの使用など、経験に基づく判断が重要です。知識不足の作業員では、こうした細かな配慮ができません。
天候の判断も経験が物を言います。「このくらいの風なら大丈夫」という甘い判断が事故につながることがあります。経験豊富な作業員は、風速や天候の変化を読み、作業中止の判断を適切に行うことができます。
過去の事例から学ぶ教訓
ロープアクセスに限らず、高所作業全般で発生した事故事例からは、多くの教訓を学ぶことができます。ここでは、一般的な事故要因とその教訓について整理します。
複数の小さな問題が重なって事故に至るケースが多く見られます。「支点の強度が若干不足していた」「ロープに小さな傷があった」「作業員が少し疲れていた」といった要素が重なり、事故につながることがあります。
こうした事例から学べる教訓は、どんな小さなリスクも見逃さないことの重要性です。「このくらいなら大丈夫」という慢心が、重大な結果を招く可能性があります。異常を発見したら、必ず対処してから作業を継続する姿勢が求められます。
コミュニケーション不足も事故要因の一つです。作業内容や危険箇所の情報が共有されていなかったために、予期せぬトラブルが発生するケースがあります。作業前のミーティングで情報を共有し、チーム全体で安全意識を高めることが重要です。
時間的なプレッシャーも危険要因となります。納期に追われて無理な作業を行い、安全手順を省略した結果、事故につながるケースがあります。安全を最優先し、十分な時間を確保することが、事故防止の基本です。

ロープアクセスの安全基準とルール
ロープアクセスの安全性は、明確な基準とルールによって支えられています。ここでは、国内外の安全基準、使用装備の規格、作業手順のルールについて詳しく解説します。
ロープアクセスに関する安全基準
日本では、2016年の労働安全衛生規則改正により、ロープ高所作業に関する規定が明確化されました。これにより、ロープアクセスの法的な位置づけと安全基準が確立されました。
国内ガイドラインの考え方
労働安全衛生規則では、ロープ高所作業を「高さが2メートル以上の箇所で作業床を設けることが困難な場所において、昇降器具を用いて作業者が身体を保持しながら行う作業」と定義しています。
この規則に基づき、事業者には以下の義務が課されています。(1)作業計画の作成、(2)作業指揮者の選任、(3)ロープ高所作業特別教育の実施、(4)2本のロープによる身体保持、(5)使用前点検の実施などです。
作業計画では、作業方法、使用する器具、労働者の配置、墜落防止措置などを定めることが求められます。計画は文書化し、作業員に周知する必要があります。
作業指揮者は、作業の指揮、器具や設備の点検、異常時の措置などを行います。適切な知識と経験を持つ者が選任される必要があります。
国際基準との関係性
国際的には、IRATA(産業ロープアクセス業者協会)が詳細な安全基準を策定しています。IRATAは1987年に設立され、世界中のロープアクセス業者や訓練機関が加盟しています。
IRATA基準では、2点確保の原則、使用装備の規格、訓練内容、作業手順など、包括的なガイドラインが定められています。この基準は定期的に見直され、最新の技術や知見が反映されます。
ISO(国際標準化機構)でも、ロープアクセスに関する国際規格の策定が進んでいます。ISO 22846シリーズでは、ロープアクセスシステムの要求事項や使用方法が規定されています。
日本の労働安全衛生規則は、こうした国際基準を参考にしながら、日本の実情に合わせた内容となっています。国際基準と整合性を保ちつつ、国内の安全管理に適した規定が設けられています。
使用装備に関する基準
ロープアクセスで使用する装備には、厳格な規格が設けられています。これらの規格に適合した装備のみを使用することが、安全性の基礎となります。
ロープやハーネスの規格
使用するロープは、EN(欧州規格)892やEN1891などの国際規格に適合したものを使用します。産業用のセミスタティックロープは、破断強度が2トン(20kN)以上あることが求められます。
ロープの直径は通常8mmから11mm程度で、用途や作業内容に応じて選択します。太いロープほど強度が高くなりますが、重量も増えます。適切なバランスを考えて選定することが重要です。
ハーネスも、EN361などの規格に適合したフルハーネス型を使用します。フルハーネスは、腰、胸、脚を固定する構造になっており、墜落時の衝撃を身体全体で受け止めることができます。
カラビナはEN362規格に適合したものを使用し、ロッキング機構付きのものが基本です。強度は短軸方向で20kN以上、長軸方向で25kN以上が求められます。
下降器や登高器などの昇降器具も、EN規格に準拠した製品を使用します。オートストップ機能やワンウェイロック機能など、安全機能が組み込まれた器具を選びます。
作業手順と安全管理ルール
安全な作業を実施するためには、明確な作業手順と安全管理ルールが必要です。これらは作業計画書に明記され、すべての作業員に周知されます。
作業前には、必ずツールボックスミーティング(TBM)を実施します。作業内容、危険箇所、役割分担、緊急時の対応などを確認し、チーム全体で情報を共有します。
2点確保の原則を徹底します。作業中は常に2本のロープで身体を確保し、ロープの掛け替え時も一時的に3点で確保してから1点を解除するという手順を守ります。
使用前点検も欠かせません。ロープ、ハーネス、カラビナ、昇降器具など、すべての装備を目視と触診で点検します。異常が発見された場合は、その装備の使用を中止し、交換します。
| 安全基準の種類 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 労働安全衛生規則 | 国内法規、作業計画・教育義務 | 法的遵守と基本安全確保 |
| IRATA基準 | 国際的ガイドライン、訓練体系 | 世界共通の技能水準維持 |
| EN規格 | 装備の安全規格(強度・機能) | 装備品質の保証 |
| ISO規格 | 国際標準化規格、作業要求事項 | 国際的な標準化と品質統一 |

事故を防ぐための具体的な安全対策
理論的な安全基準を理解するだけでなく、実際の現場で具体的にどのような安全対策を講じるかが重要です。ここでは、作業前、作業中、作業後の各段階での安全対策について詳しく解説します。
作業前に行う安全対策
作業前の準備段階での安全対策は、事故防止の基礎となります。十分な時間をかけて準備を行うことで、作業中のリスクを大幅に低減できます。
現地調査とリスクアセスメント
作業前には、必ず現地調査を実施します。建物の構造、高さ、周辺環境、天候条件などを詳細に確認します。特に支点の強度確認は重要で、目視だけでなく、必要に応じて荷重テストを実施します。
リスクアセスメントでは、想定されるすべてのリスクを洗い出し、評価します。墜落のリスク、装備破損のリスク、天候の影響、周辺への影響など、多角的に検討します。
各リスクに対する対策を立案します。リスクが高いと評価された項目については、作業方法の変更や追加の安全対策を検討します。リスクを許容可能なレベルまで低減できない場合は、作業の実施を見送る判断も必要です。
リスクアセスメントの結果は、作業計画書に反映します。対策内容、責任者、確認方法などを明記し、すべての作業員に周知します。
作業中の安全管理
作業中は、計画に基づいた安全管理を徹底します。予期せぬ状況が発生した場合も、冷静に判断し、適切に対処することが求められます。
チーム作業による相互確認
ロープアクセスでは、常に複数人での作業を原則とします。一人が作業を行い、もう一人が監視する体制を整えます。これにより、異常が発生した際に即座に気づき、対応できます。
作業開始前には、相互に装備の装着状況を確認します。ハーネスのバックルが正しく締まっているか、カラビナのロックがかかっているか、ロープが正しくセットされているかなど、細部まで確認します。
作業中も、定期的にコミュニケーションを取ります。作業の進捗状況、体調の変化、天候の変化などを共有します。無線機を使用することで、離れた位置にいても連絡を取り合えます。
万が一、トラブルが発生した場合は、チーム全体で対応します。一人がレスキューを実施し、他の作業員が支援するなど、役割分担を明確にしておくことが重要です。
作業後の確認と改善
作業が完了した後も、安全管理は続きます。装備の点検、作業の振り返り、改善点の抽出など、次回の作業に活かすための活動が重要です。
使用した装備は、すべて点検します。ロープに傷や摩耗がないか、器具に異常がないかを確認し、問題があれば修理または交換します。点検結果は記録し、装備の履歴として管理します。
作業後ミーティングを実施し、作業の振り返りを行います。計画通りに進んだか、予期せぬ問題は発生しなかったか、改善できる点はないかなど、チーム全体で議論します。
ヒヤリハット事例があれば、必ず記録します。「事故には至らなかったが、危険を感じた」という事例は、貴重な教訓となります。こうした情報を蓄積し、分析することで、より安全な作業方法を構築できます。
・作業前の現地調査とリスクアセスメント
・装備の使用前点検と相互確認
・作業中の継続的なコミュニケーション
・天候変化への即座の対応
・作業後の振り返りと改善活動

安全なロープアクセス業者を選ぶポイント
ロープアクセスを依頼する際、業者の選定は非常に重要です。安全性を重視する業者を選ぶことで、リスクを最小限に抑えた作業を実現できます。ここでは、業者選定のポイントについて解説します。
資格や経験の確認
業者を選ぶ際、まず確認すべきは、作業員の資格と経験です。ロープ高所作業特別教育を修了していることは最低限の条件であり、それに加えて実務経験の豊富さも重要な判断材料となります。
有資格者が在籍しているか
すべての作業員がロープ高所作業特別教育を修了しているかを確認します。この教育は法的に義務付けられており、修了証の提示を求めることができます。
さらに高度な資格を持っているかも確認ポイントです。IRATA資格などの国際資格を持つ作業員が在籍していれば、高い技術水準が期待できます。特にレベル2以上の資格保有者がいれば、現場での適切な判断と指導が期待できます。
作業指揮者の選任も確認します。労働安全衛生規則では、作業指揮者の選任が義務付けられています。適切な知識と経験を持つ者が指揮者として配置されているかを確認することが重要です。
実務経験の年数や実績も重要な情報です。ロープアクセスの経験年数、過去の施工実績、類似案件での経験などを確認します。経験豊富な業者であれば、様々な現場での対応ノウハウを持っています。
安全管理体制の見極め方
業者の安全管理体制を見極めることも重要です。形式的な体制ではなく、実際に機能している安全管理システムを持っているかを確認します。
事前説明や書類対応の丁寧さ
業者の安全意識は、事前説明や書類対応の丁寧さに表れます。現地調査を丁寧に行い、詳細な作業計画書を提示する業者は、安全性を重視していると判断できます。
作業計画書の内容を確認します。作業方法、使用する装備、安全対策、緊急時の対応などが具体的に記載されているかをチェックします。曖昧な表現や抽象的な記述が多い場合は、注意が必要です。
リスクアセスメントの実施状況も確認ポイントです。想定されるリスクを具体的に洗い出し、それぞれに対する対策を明示している業者は、リスク管理能力が高いといえます。
質問に対する回答の質も重要です。安全性に関する質問に対して、具体的で分かりやすい説明ができる業者は、知識と経験が豊富であると判断できます。曖昧な回答や根拠のない主張をする業者は避けるべきです。
価格だけで判断しない理由
業者選定において、価格は重要な要素ですが、それだけで判断することは危険です。安全性を犠牲にした低価格提案には、大きなリスクが潜んでいる可能性があります。
極端に安い見積もりを提示する業者には注意が必要です。適切な装備を使用し、十分な訓練を受けた作業員を配置し、安全対策を講じれば、一定のコストは必要です。不自然に安い価格は、どこかで安全性を犠牲にしている可能性があります。
株式会社クレストでは、1日2名体制の工事でおおよそ10万円を目安としています。この価格には、適切な装備の使用、有資格者の配置、十分な安全対策の実施が含まれています。
見積もりの内訳を確認することも重要です。人件費、装備費、保険料、安全対策費などが明確に示されているかをチェックします。不明瞭な項目が多い見積もりは、後から追加費用が発生する可能性があります。
保険の加入状況も確認します。労災保険はもちろん、賠償責任保険にも加入しているかを確認します。万が一の事故に備えた保険体制が整っていることは、業者の責任感と信頼性を示す指標となります。

「株式会社クレスト」におまかせください。
ロープアクセス工法の安全性、事故リスク、安全基準、具体的な安全対策についてご理解いただけたでしょうか。株式会社クレストは、ロープアクセス工法において安全性を最優先に考え、基準に基づいた装備管理と作業体制を徹底しています。事故リスクを正しく理解し、適切な対策を講じたうえで、安心できる高所作業をご提供しています。
私たちクレストは、愛知県を中心に高所作業を専門に行う企業として、多くのお客様から信頼をいただいてきました。すべての作業員がロープ高所作業特別教育を修了しており、国際的な安全基準に準拠した装備を使用し、2点確保の原則を徹底した作業を実施しています。
作業前には必ず現地調査を実施し、リスクアセスメントに基づいた詳細な作業計画を立案します。支点の強度確認、ロープのルート設定、天候条件の確認など、細部まで配慮した準備を行います。愛知県内は無料で現場調査を実施していますので(その他地域は有料)、まずはお気軽にご相談ください。
作業中は、常に複数人体制で臨み、相互に安全を確認し合います。装備の使用前点検、作業中のコミュニケーション、天候変化への即座の対応など、多層的な安全管理を実施しています。万が一のトラブルにも、チーム全体で対応できる体制を整えています。
対応エリアは、名古屋市内をはじめ、東海市、知多市、常滑市、半田市、大府市、日進市、みよし市、豊明市、刈谷市、知立市、安城市、高浜市、碧南市、西尾市、豊田市、岡崎市など、愛知県内を広くカバーしています。愛知県外のお客様からのご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社クレストは、お客様に安心していただける高所作業のパートナーとして、これからも安全性の向上と技術力の研鑽に努めてまいります。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

まとめ
株式会社クレストは、ロープアクセス工法の安全性は正しい知識と確かな管理体制によって支えられていると考えています。本記事を通して、安全性への不安を解消し、工法選びの判断材料としていただければ幸いです。
ロープアクセスの安全性は、2点確保の原則、国際的な安全基準に準拠した装備、適切な訓練を受けた作業員によって支えられています。一見危険に見えるかもしれませんが、実際には多重の安全対策が講じられた信頼性の高い工法です。
事故リスクは確かに存在しますが、適切に管理されていれば、リスクを許容可能なレベルまで低減できます。墜落防止の二重安全システム、装備の定期点検、作業前のリスクアセスメントなど、段階的な安全対策が事故を防ぎます。
国内外の安全基準に基づいた作業手順とルールを守ることが、安全性の基礎となります。労働安全衛生規則、IRATA基準、EN規格など、複数の基準が重層的に安全性を保証しています。
作業前の現地調査とリスクアセスメント、作業中のチーム作業による相互確認、作業後の振り返りと改善活動など、各段階での具体的な安全対策が重要です。こうした地道な取り組みの積み重ねが、高い安全性を実現します。
業者選定においては、資格や経験、安全管理体制、事前説明の丁寧さなどを総合的に判断することが重要です。価格だけで選ぶのではなく、安全性を重視する業者を選ぶことで、安心して作業を任せられます。
高所作業やロープアクセスに関するご相談は、ぜひ株式会社クレストまでお寄せください。経験豊富なスタッフが、現場の条件を詳しく調査し、安全性を最優先とした施工方法をご提案させていただきます。お客様の大切な建物を、安全で確実な技術で守ります。