夏季休業明け、業務を再開する企業が多い8月下旬。実はこの時期、屋外設備に関する“見えないリスク”が潜んでいます。看板、照明、アンテナ、外構設備といった高所や屋外に設置された機器は、酷暑・突風・雷雨といった夏の過酷な自然条件によって思わぬダメージを受けていることも。特に愛知県のように台風や落雷の多いエリアでは、企業活動の再開と同時に安全点検を行うことが、事故やトラブルを未然に防ぐカギとなります。今回は、ロープアクセスによる高所作業を活用し、屋外設備の安全管理を見直すポイントをご紹介します。
目次
看板・照明の緩みは事故や損害のリスクに直結
高所に設置された看板や照明器具は、日常の業務中にはなかなか点検されません。しかし、ボルトの緩みや固定部の腐食が進んでいると、強風や台風時に落下する恐れがあります。実際に、愛知県内では、突風によって看板が落下し、歩行者に軽傷を負わせた事故が複数件報告されています。特に築年数の経った建物では、設置から10年以上が経過しており、経年劣化が目に見えない形で進行している可能性があります。
外観に異常が見られない場合でも、内部の固定具が緩んでいたり、基礎部分が劣化していたりするケースも少なくありません。こうした設備の不具合は、事故が起きて初めて発覚することが多く、その時点では対応が後手に回ってしまいます。企業にとっては、法的責任や損害賠償のリスクに直結するだけでなく、地域社会からの信頼を損ねる大きな要因にもなりかねません。
外構やフェンスも要注意、見逃されがちな劣化箇所
照明や看板以外にも、建物まわりのフェンスや手すり、門扉などの外構設備にも注意が必要です。強い日差しによる金属部の劣化や、雷雨による基礎部のゆるみ、ボルトの腐食などは、見た目では気づきにくい部分です。実際に、愛知県内の工場では、休業後に実施した点検でフェンスの支柱が地盤沈下により傾いていたことが発覚しました。風の影響で倒れる可能性が高く、そのまま業務を再開していたら重大事故に繋がる恐れがあったといいます。
特に出入りの多い通用口や搬入口付近の設備は、日常的に人が行き来する場所であるため、安全性の確保が重要です。また、駐車場内の照明灯やサインポール、エアコン室外機の架台なども、点検が後回しになりやすい設備です。これらの箇所をチェックリスト形式で洗い出し、定期点検の対象に含めておくことが重要です。
ロープアクセスなら高所の異常もスピーディーに点検可能
ロープアクセスは、足場を組まずに作業員が建物や設備に直接アクセスできる高所作業技術です。仮設足場を必要としないため、点検作業にかかるコストや時間を大幅に削減できるだけでなく、短期間での対応が可能です。狭い場所や、短期的な確認のみを目的とした調査でも、迅速に対応できる点が大きなメリットです。
特に、照明器具や看板のように「高所かつ狭所」の設備では、ロープアクセスによる点検が非常に有効です。愛知県内でも、点検だけを迅速に行い、必要があればそのまま軽微な補修まで実施するという現場が増えており、仮設足場にかかる費用やスペースの問題から、ロープアクセスへの移行を進める企業も増えています。
休業後の“異常の早期発見”が、企業の安心と信頼につながる
企業活動を再開するこのタイミングで屋外設備の安全を確認しておくことは、従業員や来訪者の安心感にもつながります。建物の管理者としての責任を果たすためにも、「異常があったときに対応する」ではなく、「異常が起きる前に対策する」ことが求められます。
また、定期的な点検記録を残しておくことで、万が一事故が発生した場合の説明責任にも対応しやすくなります。日頃の点検体制が整っていることを示すことができれば、企業の管理レベルへの評価にもつながり、建物を使う人々からの信頼を得ることができます。
愛知での屋外設備点検・補修は株式会社クレストへ
愛知県内で数多くのロープアクセス実績を持つ株式会社クレストでは、企業や施設の屋外設備に関する高所点検・補修を幅広く対応しています。看板、照明、アンテナ、外構、排水、屋根まで、建物外部の多様な設備に対応可能で、短期間・低コストで安全点検を実施します。
作業スペースが限られている現場や、営業中に足場を組みにくい施設でも、ロープアクセスなら柔軟に対応できます。専門の技術者が現場の状況を丁寧に確認し、安全性と施工品質を両立させた作業を提供します。夏季休業明けの今だからこそ、自社の施設を守るための第一歩として、ぜひ一度ご相談ください。安全で確実な高所作業のパートナーとして、株式会社クレストがサポートいたします。
出典
・国土交通省「建築物の安全点検に関するガイドライン」(2021年)
https://www.mlit.go.jp/common/001411091.pdf
・愛知県「建築物の落下事故に関する報告事例」
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/toshikenkyo/