夏の終わりは、建物にとって目に見えないダメージが蓄積している時期。外観上は問題がなくても、屋上や外壁の裏側ではすでに「雨漏り予備軍」や「剥離の前兆」が進行していることもあります。特に愛知のような高温多湿の地域では、紫外線・熱・ゲリラ豪雨といった複合的なストレスが建物に大きな影響を与えています。今回は、ロープアクセスを活用した高所作業により、こうした“見えないリスク”にどう対処できるかを解説します。
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目立つ破損より怖い、“気づかれない不具合”とは
建物の劣化は必ずしも見た目に現れるとは限りません。例えば、外壁の一部にわずかな膨らみが見られる場合、それは内部のモルタルが剥離して空洞化しているサインかもしれません。また、屋上の防水層も、一見きれいでも下地に水分がたまっていることがあり、そのまま放置すると台風シーズン中に一気に雨漏りが発生する可能性も。特に築10年以上の建物では、外観に変化がなくても、目に見えない劣化が内部で進行していることが多く、事前の点検が不可欠です。
ロープアクセスだからこそ発見できる「見落としポイント」
高所作業といえば足場を組むイメージが強いですが、ロープアクセスなら目視では確認しづらい箇所にも的確にアクセスできます。屋上の立ち上がり部分や、ひさしの裏、外壁の中間層など、「見えにくい=劣化が進みやすい」部位を重点的に点検できるのが大きなメリットです。実際、愛知県内のある事務所ビルでは、ロープアクセスで外壁を詳細に点検したところ、足場工法では発見が難しい浮きやひび割れを発見し、早期補修につなげることができました。
8月末は“点検予約の狙い目”、繁忙期前の対応を
例年、9月に入ると台風接近や秋雨前線によって急な補修依頼が集中し、業者のスケジュールが埋まりがちです。8月下旬は、比較的予約が取りやすく、短期間で点検から軽微な補修まで完了できるタイミング。企業や施設管理者にとって、休業明けすぐのこの時期は、建物の安全性を見直す絶好のタイミングといえます。
建物管理の質を高めるために、定期点検という選択
建物のメンテナンスは、「壊れてから直す」時代から「壊れる前に守る」時代へ。とくに高所や目視できない部位の異常は、重大事故につながるリスクをはらんでいます。ロープアクセスは、そうした高所点検を無理なく実現できる手段として注目されています。外壁タイル、看板、雨樋、屋上防水、あらゆる部位の“隠れた弱点”を見逃さずに把握するためには、専門業者による点検を定期的に行うことが建物寿命の延伸につながります。
ロープアクセスによる高所点検は、株式会社クレストにご相談を
愛知県内で多数の実績を持つ株式会社クレストでは、ロープアクセスの技術を活かした高所点検・補修サービスを提供しています。足場を組まずに、迅速かつ安全に建物の不具合を発見・対応することが可能です。目に見えない不具合を見逃さず、建物の価値を守るために、ぜひ一度ご相談ください。
出典
・国土交通省「建築物の長寿命化に関する調査報告書」(2020年)
https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000923.html
・愛知県建築物保全センター「外壁調査と修繕のガイドライン」(2022年)